アスリートに知ってほしい、ケガをしたところを安静にしすぎる(固定しすぎる)のは逆に危険なこともある??

 

皆さん、怪我を予防するためのエクササイズやストレッチなどは、自分で様々なメディア等で見たり、聞いたり、調べたりすることは多いとは思いますが、その情報があまりにも多すぎてしまって、いざ怪我をしてしまった後は、結局のところ、お医者さんや理学療法士さんや接骨院の先生の言うことに従うだけ!!という場合が多いのではないでしょうか??

そこで、今回はサッカー選手(アスリート)でもよく起こりうるケガの一つで長期での離脱を余儀なくされる、「骨折」で起こりうるリスクについて少しお話したいと思います。

まず、骨折とは??

骨折(Fracture)とは、直達外力や介達外力により骨が変形、破壊を起こす外傷であり、構造の連続性が絶たれた状態のことである。
意外と皆さん勘違いされていることが多いのですが、ヒビも骨折ですし、骨の一部分が欠けたり、凹んだ場合もれっきとした骨折ですから、「ヒビくらいなら問題ない!」と軽視してはいけません!!

 

私自身がサッカーの現場でトレーナーをしていて、遭遇することが多いのは、
【試合中】

①転倒時に手をついての手首辺りの骨折

②相手のタックルを足に受けての脛(スネ)や足首の骨の骨折

③ヘディングした状態から落ちての鎖骨の骨折

正直、上記以外の骨折に出会うことはあまりありません。
一度だけ大腿部の骨折といのもありましたが、それはあまりにも特例でしたので、、、
他のトレーナーさんであれば他にももっと遭遇されている可能性もあるとは思いますが、私がそのような場面に遭遇していないラッキーなトレーナーの部類に入るからかもしれません、、、

【練習・日常】
①第5中足骨の疲労骨折

②脛骨の疲労骨折
の2点はサッカー界ではオーバーユースによって起こりやすい印象があります。

あとは、あるとすれば成長期の選手の(特に中学生くらい)、上前腸骨棘などの骨折(剥離)でしょうか?

 

さて骨折の主な症状は,

①局所の激しい痛み

②変形(パッと見ただけでわかる場合も多いです)

③腫れ(基本的には受傷直後からみるみる腫れてきます)

④内出血(こちらも受傷直後から出血をきたし、場合によって赤黒くor赤紫色になります)

⑤ショックなどの全身症状を伴うこともあります
(これは、足の骨など大きな骨が折れたりすると、あまりの痛みや折れた骨によって太い血管が傷ついていることもあるので、急激に腫れてくる場合や、低血圧による脳貧血症状があらわれることがあります。)
→この場合は一刻もはやく病院に搬送する必要があります。

【診断】

現場ではタップテストなどで骨折かどうかの疑いを判断はしますが、お医者さんの指示の元、レントゲン(X線)を取らないときちんとした判断・診断はできません。

骨折時の処置の方法については、詳しくはこちらをご参照ください。http://www.skincare-univ.com/article/018664/
(ヘルスケア大学様のホームページになります)

骨折の治療では、整復、固定とともにリハビリが大きな柱となります。

この中で、1番の問題となるのが「固定の期間とリハビリの開始」になります。

私たちは、筋肉をまったく動かさずに安静に(固定)していると、筋肉の重量は1日で約3%減少するといわれています。

固定中は筋肉の運動量が極端に減るため、固定をはずすころにはだいぶ筋肉量が減り、筋肉が細くなっています。

また、関節も固定していた場合は、固まって動きが悪くなっています(関節の拘縮)。

こちらの写真は、腓骨を骨折して長期で固定をしていた選手の写真になります。
*彼は、私が所属していたチームの選手ではなく、タイで知り合いのコーチからチェックしてくれないかと頼まれた選手です。

これは、術後約2ヶ月後に撮った写真になりますが、まだ18才の若い彼でも、これだけ筋肉が無くなってしてしまっています。

彼は不運なことにお医者さんやその他の医療従事者から適切な指導がもらえなかったためにこのような状態になってしまったのです。

彼の場合は、さらに適切な治療を受けることができなかった為に足首が完全に固まってしまっていました。これは、骨折時の出血や関質液などが、関節やアキレス腱周囲に留まってしまい、周りの組織などと癒着した状態で全く動かせませんでした。

つまり、彼の場合はまずは、関節周りの癒着を取り除き、それと平行しながらこれだけ細くなってしまったふくらはぎの筋力を戻すための筋トレも行わなければならないので非常に過酷なリハビリになります。

足首の可動域の制限はサッカー選手にさまざまな後遺症を引き起こしますので、必ず解消しなくてなりません!!

https://ameblo.jp/physiomasa/entry-12161603927.html

良かったらこちらの記事をご参照ください。

 

では、実際に骨折により固定をした場合はどうした方がよいのか?

①まずはお医者さんの指示通りのきちんと通院して定期的にレントゲンを撮って骨の治り具合を確認すること。

骨折によってギプス等でされている際は、
固定された、その日から指(末端)を動かせる範囲 or 痛みがでない範囲で運動を行ってください!!
手指のグーパー運動、足首の曲げ伸ばしなどが代表的な運動です。
骨折した部位の周辺は、炎症による腫れと、固定して動かせないためにむくみやすいのですが、手や足の指を動かすだけでも腕全体、脚全体の血行がよくなってむくみの改善や組織への癒着を防いでくれますのできちんと行ってください。
ここでの、頑張りがその後のリハビリの進行具合に大きく影響してきますので!!
大事なことは、
①痛みが出ない範囲で積極的に動かすこと
②患部に負荷のかからない部位のトレーニングは早期より開始することこの2点をしっかり行うのが早期復帰に向けた最も大事なことだと感じます。
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おまけ・・・

骨折の治療で最も早期に復帰できる手助けをしてくれると言われているのが、

超音波療法になります。

低出力の超音波は、骨癒合を促進し、手術後早期から可能で、その効果の高さから使用頻度は非常に高いです。

なお、骨癒合期間を40%近くも短縮できるという報告もあります。

 

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