真っすぐきれいに立つのに重要な「体性感覚」を知っていますか?

 

私がTwitterにてうまい選手は「立ち姿勢がきれい!」と散々ツイートしているのは皆さんもご存知かと思います。


https://twitter.com/Masa19901/status/988676607182229504

最近はそのあたりにも興味をもち、連絡をくださる方も増えてきているのですが、その中の質問で多いのが、

「じゃあ、実際にどうやったらきれいに立てるの?」になります。

そりゃ皆さんだってそう思いますよね、、、(笑)

そこで、今回は真っすぐ立つために必要な身体の感覚・機能について一度皆さんにきちんと説明をしておこうと思います。

そもそも、私たちの身体が真っすぐに立つのにはどのような機能が働いているのか?

私達の身体は、全身に無数のセンサーがあり、そのセンサーが正しく働くことで、身体の重さを最適なバランスで受け止めようとする自己調節機能が働き、その結果、真っすぐと立てるのです。
→真っすぐとなるのは、重力の負荷を最小にするためです。その結果様々な動きにもスムーズに移行ができるのです。

ですが、そのセンサーなどは色々な要素の影響を受けて乱れてしまっている、機能が低下しているなどの影響を受けて、真っすぐ立てないようになってしまうのです。

 

 

 

では、私たちの身体にあるセンサーや自己調節機能とは何なのか?
それが、今回のタイトルにもなっている、

「体性感覚」という言葉。

トレーナーや治療家の先生であればもちろんご存知だと思いますが、選手の皆さんや保護者の方にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。

体性感覚(たいせいかんかく)は、生理学や医学の用語で大きく分けて2つに分類されます。

①皮膚感覚
②深部感覚

*ちなみに、目・耳・鼻・舌などで感じる感覚は特殊感覚(視覚・聴覚・臭覚・味覚・平衡感覚)と呼ばれまた別の仕組み構造となっています。 

皮膚感覚(表面感覚)について見ていきましょう。
(1)触覚
(2)圧覚
(3)痛覚
(4)温度覚・・・温覚、冷覚
(5)痒覚(かゆみ)

②深部感覚・・・姿勢の制御に関与している。
筋、腱、骨膜、関節包、靭帯などの受容器が刺激されて生じる感覚のこと

(1)関節覚・・・関節の位置や曲がり具合を知らせる
(2)運動覚・・・筋肉の収縮状態、力の具合などの感覚を知らせる。
(3)位置覚・・・身体の位置を知らせる。
(4)振動覚

深部感覚は筋肉や腱、関節のなかにある固有感覚受容器(筋紡錘やゴルジ腱器官など)によって感知されています。

これらの感覚は脳の大脳皮質の頭頂葉にある感覚野に送られていきます。
下記の図は、ホムンクルスと呼ばれるものです。

「ペンフィールドの地図」

この図は、身体の感覚が主に感覚野のなかでどれぐらいの領域に投射(Projection)されているのかの面積比を表しているているかを示した図です。この中で私たちの生活の中でよく使われ、さらに繊細な動きが必要となる

「手や足」や「顔や唇」などは線の長さ(面積が大きい)が少し長いのがお分かりになると思います。
こうした面積の大小がそれぞれの感覚の繊細さに対応している.
→つまり、PCと同じように高いレベルの処置が必要になる部分は多くのメモリが必要になるわけです。

上のところで、深部感覚は筋肉や関節の中にある受容器の反応と書きました。
そう、捻挫や骨折などのケガによってその組織が傷つくと、その中に存在する感覚受容器ももれなく遮断され、本来の正しい機能を失ってしまうわけです。
それらをきちんと呼び覚ますこともリハビリをきちんと行う理由の一つになります。
ですので、ケガをしてきちんとリハビリを行わないで復帰をしてなかなかパフォーマンスが上がってこないのは、体性感覚の面から考えても、至極自然なことだとお分かりになりますよね?

では、どのようなトレーニングが必要になってくるのか?

 

シンプルに、反復動作の中にも不安定な状態の要素を少し追加すること!

最近のトレーニングの多くは、「安定した場所・状態」で行うことが多いです。
例えば、フラットなタータンや人工芝などです。
そのため、私たちの一番最初に刺激などを感受する足底のセンサーなどが同じような単調な刺激ばかりで慣れてしまって本来の働きを忘れてしまうのです。
ですが、深部感覚はちょっとした違いを感知して、反応させるのが本来の役割なので、ぼこぼこの芝や山道などを歩く、砂浜などを歩くなども身近でできるかつ重要なトレーニングの一種類だと思います。

クールダウンで靴を脱いで芝生を歩くことは、そのような感覚を呼び起こすのにも重要だと私は思います。
これは、あくまで私の経験からのお話にもなりますが、イングランドやタイの選手は普段からある程度ボコボコの芝生の環境でプレーしているせいか、意外と捻挫などは少なかったです。
きっと幼少期から自然とこれらの体性感覚が鍛えられているのだと思います。

もしくは、片足立ちの際にゴムなどを持って軽く引っ張ってもらうなども良いと思います。

または、重い荷物を持ち上げるときなどにも少し身体の意識するポイントを変えて持ち運びなどをしてみるのも良いと思います。
その際にどのポイントが自分に一番しっくりくるのかを見つけることが大事になります。

 

真っすぐ立つには、姿勢のコントロール(例えば、骨盤の向きが~など)が大事だなどの色々なテクニックなどもありますが、一番大事なことはその人が本来持っている体性感覚をきちんと刺激して、適切な反応を起こしてあげることだと思います。

 

このような身体の感覚に目を向けていくことは、高いレベルに到達するためには必要不可欠な要素になると思いますので、皆さんもしっかり意識してください!

また、「運動神経(スキル・テクニック)は遺伝なのか?」
の際にも書いたのですが、「視覚」からの入力の情報は真っすぐ立つことにも非常に大きく関与してきます。
その辺りにも目を向けていくと身体の使い方の面白さなども感じられるかもしれませんよ!
その辺りもいつか記事にできたらと思っています!

 

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